死にたくなくて、生きることにしがみつく人と、生きていたくなくて、常に死に向かう人と、
そのどちらでもなく、自然に生きていられる人と、その間には、どんな違いがあるんだろう?
その三者は、本当のところは、全くお互いのことを理解できないのではないだろうか。
根本から違うのだから、それはもう世の中は行きづらい。
多様性という耳障りの良い言葉がはびこるようになったが、各々の生きることに対する姿勢には、この国は特に、全くと言ってほど多様性の容認がないように思う。
生きたい人の命を奪ったり(戦争や殺人も)、死にたい人を何が何でも生かせようとしたりする(安楽死に反対したり…)のはやめてほしい。
個人的に、彼女の好きな世界観や書物、物欲などに全く興味が重なるところがなく、かなり読み飛ばしてしまった。そのせいもあるのかも知れないが、結局彼女がどうして死にたかったのか、実際に何にそんなに苦しんでいたのか、わからなかった。人の心なんてわかるはずもないのだけれど、彼女の心を垣間見れるかもしれない、日記という形に惹かれて読んだ。
『ここは、多分ある意味ある角度から見れば、既に楽園なのだ』という奥歯さんの言葉が気にかかった。
雪雪さんの言葉
正面から雄雄しく戦ってはならない。負けろ。
あなたはどうしてそんなに、嘘をつくのが下手なんだろう。じぶんのの魂に誠実であってはならない。魂を売り渡して生きろ。醜くだ。逃げ道はある。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月21日
- 読了日 : 2024年2月21日
- 本棚登録日 : 2024年1月12日
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