カイジというマンガ本ありきの内容。あくまでもストーリー漫画である以上作者はそれなりのプロットをもって製作している。
これを現実社会と対応させようというのが無理がある。
所詮、資本主義社会、作者とて最終的には有無も言わせずに働けという究極の状態を作りたいようだ。
この本をもって何かを得たような気がするのは作者を喜ばすだけで何も解決できないマンガ内のカイジの社会と同じだと感じてしまうのは自分だけか。
誰もが皆結果は残すそれが大きいか小さいかそれだけの違い、また自分の価値も間違いなくつみあがる。資本社会はより大きなものを称賛し、高い価値にしか群がらない。その落とし穴に入ったらあちら側の思うつぼ。
資格もないよりかはあった方がよいし学力が高いに越したことはない、それを使う方法が問題であり資格保持をとやかく言う理由にはならない。
世の中の企業は消費者が作り出すものでもない消費者をだませる体力のある企業が造るものであろう。世のブラック企業は本当に消費者が作っているのだろうか。
ホールドアップ問題。
会社は仕事のできる人間も簡単に首にする。新しく雇うことに躊躇はしない、それはこの世の中企業に都合の良いスキルを持った人間はごまんといるからそこで資格類が役に立つのではないか。
答えはここにある資本主義社会はギャンブル世間からは評価されない。いくらぐだぐだ理由を並べても結局そこに行きつく自分で矛盾を感じないのだろうか。
物事は広く浅く大きく吸収することに意義があるビジネス書も大いに読み駄作といわれる小説も読むべきだろう。それらすべて自主練となる。ならない訳はないだろう。ただし、ただしだそこには自らを向上させるという強い意志が必要なのだけれど、多くの人はそれを忘れているだからこの様に言われてしまう。
ルールは残念ながら自分では作れない。作る側に行かなければならない。その場の欲求から逃れるようにトイレに逃げたとしても、ルールを作るのは利根川だ。
カイジというマンガは良くできているよくできているからこそこのように本の題材にもなるのだろう。しかしそこを間違うからこの大きな落とし穴にはまってしまう。マンガと実社会どちらが大切かそしてどちらが簡単にルールを変えられるかそれこそがこの世の中の資本主義社会の本質なのだろう。
仕事に快を求めるか?仕事は楽ではだめなのか?
- 感想投稿日 : 2014年5月22日
- 読了日 : 2014年5月22日
- 本棚登録日 : 2014年5月22日
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