次々と女性を誘い、性交し、殺す。
主人公はそんな人間なのだが小説なので彼からの角度と彼を外からみた角度で考えてみる。外から見れば明らかに独りよがりの思考で理不尽きわまりない行為をしているのだが、中からみるとどうにもならない地獄で呻いてる感じだ。冷酷な彼だが一人だけ性交もせず、殺さず救いの存在なる女性が存在する。彼は彼女に救いを求める。そして癒される。しかし、すぐにまた地獄に舞い戻る。彼は漠然とした恨みの固まりみたいなものを背負っている。そして彼とはかけ離れたエリート女性に対しても物怖じせず嘘をつきまくる。あわや性行為にまで発展するかと思いきや彼自身が彼女をバーカと突き放してしまう。
全ての人に対して本音で語れない。
これは苦しい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年7月4日
- 読了日 : 2012年7月4日
- 本棚登録日 : 2012年7月4日
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