社長・溝畑宏の天国と地獄 ~大分トリニータの15年

著者 :
  • 集英社 (2010年5月25日発売)
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本棚登録 : 218
感想 : 44
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面白かった。通常こういった本では、世間では悪く言われている主人公(溝畑)は実はこうだったと書かれていて、悪いイメージが薄れる効果があるのだがこの本はそういった要素はあまりない。なんなんでしょうかね、溝畑ががんばったことは理解できるんだが、好きにはなれない。大分の地元企業が非協力だった理由がわかるよ。人間だもんね嫌いな人には協力したくないよなーって思う。でもこの人物が大分にW杯をもってきたことも事実。でもやっぱりあやしい企業をスポンサーにして強引にJに存続させるくらいならこうやって一旦つぶれたほうがよかったような気がする。規模で勝負するんでなく地域の人が細々と支えるって形じゃないと思った。大分県自身が強くなれば自然と規模だって大きくなる。大分自身が他県と比べて小さい規模なのに背伸びしたらだめだよな。溝畑自身は恐らく役所の仲間の支援ですぐに再就職したという結果から考えるに基本的には仕事はできる人間であり溝畑と深く付き合った人物には好かれるほど魅力ある人物であることが予想される。複雑です。こういったバイタリティある人物は応援したいんだが好きになれない自分がいるといったことに。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: スポーツ
感想投稿日 : 2012年5月29日
読了日 : 2012年5月29日
本棚登録日 : 2012年5月29日

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