第三の時効

著者 :
  • 集英社 (2003年2月5日発売)
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本棚登録 : 882
感想 : 116
5

F県捜査一課、三班の連作短編集。
どれも堅実な展開で面白いです。完成度の高いミステリと、課内の男たちの人間関係の両方を楽しめます。

班長がみんな、タイプの違うクールなおっさん。
超切れ者で笑わない朽木、女性嫌いでややSの楠見、人情味あるけど怖い村瀬。
朽木率いる一班が一番優秀ということになっているけど、ほかの班も無敗に近い。それぞれ競ってるので足を引っ張ったりする。3人を御そうとして頭を悩ませるのが上にたつ田畑。この派閥争いがリアルです。
かっこいい三人の班長と、その部下たちの推理と、それぞれがちょろっとみせる優しさや信頼が素敵。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年1月1日
読了日 : 2012年1月1日
本棚登録日 : 2012年1月1日

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