かなわぬ恋、結寿と道三郎は、それぞれの道を歩み始める。小山田家の嫁として結寿は…。
シリーズ三作目。
悪者など、どこにもいない。
登場人物は、お互いを思いやり、我を抑えて生きていく。
この時代の生き方、そして、武家の生き方だと言ってしまえば、
そうなのだが。
町方と火盗改め。
相容れぬ家に生まれた二人が、その思いをかなえることはない。
結寿は小山田家へ、道三郎は新しい妻を迎え、二人の人生は、
交わることもなく、それぞれの道へ。
結寿は小山田家の嫁として励むうち、夫、万之助の優しい人柄に触れ、
次第に心を寄せていく。
波風の立たない展開に、多少、歯がゆいところもあるが、
これはこれでいいのかもしれないと、納得する。
ただ、新刊、「嫁ぐ日」が出ているのだが、
その紹介文を読むと、一波乱ありそうで、穏やかではない…。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2023年12月3日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2023年12月3日
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