古書にまつわる話。せどりとは背取り、古書を安く仕入れて高く売る手法のこと。(販売組合?にその名が由来があるとか)。和本には、背に書名が書いていないので、当てはまらない。セドリー・カクテルなるものがでてくる。
オール読物に連載されたものをまとめた。1から6月に連載され季節と麻雀役を組み合わせた題名は面白い。
1色模様一気通貫
和本、浮世絵との出会いがある。一冊の本を入手するためにには、童貞をささげる?
2半狂乱三色同順
「ふらんす物語」発禁本、3冊、蔵書表には謎が
3春朧夜嶺上開花
韓国に古書を求めに行くが、ない。コインを縁として、古書を譲り受け
4桜満開十三不塔
米国の愛書家、フォリオ(シェークスピア)
5五月晴九連宝燈
盗書狂(ビスリオクレプト)キリスト教関連の本
6水無月十三幺九
装丁、人体を用いるという奇抜な発想
戦後のどさくさ⇒高度経済成長期ならではできたこと。物欲に見せられた道楽の話である。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史文化
- 感想投稿日 : 2013年7月6日
- 読了日 : 2012年12月20日
- 本棚登録日 : 2012年12月17日
みんなの感想をみる