ヤクルトスワローズが14年ぶりに優勝した2015年。
久しぶりの優勝と言うこともあり、関連本が色々と出版され、ファンである自分もムック本含め何冊か買った。
その一つが本書である。
著者のことは存じ上げないがスワローズファン歴が長く、事細かくスワローズを(そして野球を)観察し情報収集しているのだなと感じる文章が多々あった。
特に色々な細かいデータを提示して、各選手の特徴や実績を表しているのには感心した。
新垣渚がクオリティスタート率において先発陣の中で悪くなかったというのも意外だったし、川端が追い込まれたらファウルで粘って3-2まで持って行く、なんてことは、漫然と観戦していた自分には気のつかないことだった(もちろん川端がきわどい球をカットしていたのはわかるわけだけど)。
著者の抱いている印象や感想など自分も同じと感じていた部分があり、共感の度合いは強かった。
本誌の帯にある、2016年黄金時代到来という言葉とは裏腹に、このレビューを書いている2016年6月5日現在、スワローズは最下位を突っ走っているわけですが、本書における守備力の向上の重要性がなんとなく感じられる今日この頃だ。
バレンティンが元気な年はスワローズの順位は振るわないのだけど、それが例えば守備と連関していたらと思ったりする。
スワローズ愛に溢れた本であり、たまの優勝の時ぐらい、こういう本が書かれて、ファンがそれを読んで楽しむというのも、悪いことではないのではないだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
野球
- 感想投稿日 : 2016年6月5日
- 読了日 : 2016年6月5日
- 本棚登録日 : 2016年6月5日
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