読み終わって思わず、おおおおぉぉぉ・・・息をついちゃう、そんな小説。
事件の真相はこういうことだったのかもしれない、と思わせられるだけの緻密さと巧妙さ。
そしてやっぱり、ヴィクトリア朝ロンドンの世界に深く引き込まれていて浮上するのがなかなか困難ですよ。
大英帝国の混沌ぷりが浪漫すぎる。
柏木くんの鈍くささに若干イライラしたり、人生に迷いでも世界との関わりの中で光明に気付くあたりに共感したり、スティーブンとドルイットとの妖しい関係にドキドキしたり、鷹原との絶妙な仲良しっぷりにニヤニヤしたり。(この二人、年とっても独身ぽいうえ、なんやかんやじゃれあっちゃってるよ)
とにかく読んでて楽しかった―!
切り裂きジャックといえば、映画の「フロムヘル」も見たけど、比較するのも楽しいかも。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2012年12月12日
- 読了日 : 2012年12月11日
- 本棚登録日 : 2012年2月20日
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