◆ガルシア=マルケスの7つのおとぎ話。◆カリブの海は満ちて引いて、薔薇の香りや蟹、幽霊船を町に運び、死の気配が寄せては返す。退屈な町を掻き回すジプシー、アメリカ人、上院議員、密輸商人。無垢な子どもらの将来は、大人が握りつぶして離そうとしない。仕方なく子どもらは、愛を捨て、自由へと逃亡する。引き換えに十字架と孤独を背負い込んで。◆描かれる死の世界は、味気ない砂を噛みしめるような現実よりも、ずっと穏やかで不思議と懐かしい。「大きな翼のある、ひどく年取った男」と「失われた時の海」が特別に好き。
【2014.06.23】
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外文学
- 感想投稿日 : 2014年8月18日
- 読了日 : 2014年6月23日
- 本棚登録日 : 2014年8月18日
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