成熟脳: 脳の本番は56歳から始まる (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2017年12月25日発売)
3.82
  • (18)
  • (31)
  • (24)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 322
感想 : 31
3

黒川伊保子氏の本をいくつか楽しんで読んできたが
どうやら私は新しいものから読んでいたようだ

( )内は発売年月
妻のトリセツ(2018年10月)
前向きに生きるなんてばかばかしい(2018年4月)
運がいいと言われる人の脳科学  (2011年11月)
成熟脳: 脳の本番は56歳から始まる (2017年12月)

この本は3部構成になっており
「感じることば」で56歳以降のエッセイ
「一生の脳科学」メインディッシュ
「情を科学する」デザート

メインでは人生最初の28年とその後の脳の役割について
特に「デキる40代の罠」が面白かった

キリスト教 ユダヤ教 イスラム教 の教えに端を発する7日周期が
仏教の初7日49日にも7日周期が使われている不思議
The magical number 7(魔法の数7)
49日でヒトは立ち直る(7×7)
49歳で生殖のために生きてきた人生を別の人生に切り替える

脳にとって物忘れは想定内の進化
今生きるのに必要ない回路の優先順位は下がるらしい
あれあれほらっあの人とか言い合って必死に思い出そうとしてきたけど
今の私に必要ないものなんだと知ると笑える

56歳まで生きると誰しも人生の達人になる
ただしネガティブに生きてきた人はネガティブの達人になる
だから56歳をこえて困った人には近づかないこと
それ以降は変えられないのだ
私は何の達人になっているのかなぁ

成熟脳世代のいう事は理屈を考えず素直に従う
ただし尊敬できない脳の持ち主なら一目散に逃げる

成熟脳に至るまでの3冊も読んでいないが
もう過ぎ去った時代なのでいまさらなので読む必要もないかな
今その渦中にいる世代の方は読んでみると面白いかも

恋愛脳(2006年2月)
夫婦脳(2010年11月)
家族脳(2014年4月)

今後はこの2冊を読もうかな
夫のトリセツ (2019年10月)
定年夫婦のトリセツ (2019年4月)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 老後
感想投稿日 : 2019年12月10日
読了日 : 2019年12月10日
本棚登録日 : 2019年12月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする