山本貴光さんの本ということで読了。
メタaiの存在が、ゲームをより面白くしてくれる。
デジタルワールドは既に現実空間と同期している。
そこかしこにゲーム的状況がある。
そこで私たちはゲームのプレイヤーのような立場にもなる。
この状況は今後ますます広がる。
本書の人工知能についての内容は、今後変わる日常生活や社会の全ての分野で応用可能。具体的には以下のこと。
0.プレイヤーがゲーム世界を訪れる(前提)
1. ゲーム世界の中でプレイヤーの相手をするキャラクターの知能を提供する
2. ゲーム世界(地形など)を活用した遊びをプレイヤーに提供する
3. ゲーム世界のプレイヤーとキャラクターを俯瞰して指示を出す
※ゲーム世界を現実の色々な空間に置き換えて考える。すると、人工知能を使ったこうした仕組みはデジタルゲーム世界だけでなく広い範囲に応用できると想像できる。
p77
単なるプレイヤーのサンドバッグではなく、ゴブリンならゴブリンというキャラクターは、このゲームの世界で生きている存在、その世界を彩る生命であってほしいと思っています。プレイヤーの敵キャラという役割はその一部です。というのも、そうした存在であってこそ、ゲーム世界はただの見かけではない、本当の豊かさを持つようになるはずだからです。これは僕の信念のようなものです。誤解を恐れずに言ってしまえば、コンピュータを使って、ゲーム世界の中に息づく生命をつくりだしたい。(略)デジタル環境の中で、あたかも自らの意思や感情を持って活動する、そういう人工知能をつくりたいのです。
p105
人工知能には2種類
①記号主義型
記号で作る人工知能。本書。検索エンジンもそう。論理的思考が得意。
②コネクショニズム
脳の構造を真似た。シナプス、ニューロン。
ニューラルネットやディープラーニング
囲碁AIや画像認識、生成の人工知能。
直感的な判断が得意
人工知能を理解するには、数学、化学、哲学、医学など、幅広い学問の知識が必要。
p212
メタaiの行動 と ゲームの状況 は以下の関係
言語の文法 と 実際の用例
法律 と 裁判の判例
数学の公式 と 具体的な問題解決
- 感想投稿日 : 2023年3月10日
- 読了日 : 2023年3月10日
- 本棚登録日 : 2023年3月10日
みんなの感想をみる