これもタイトルが気になって、手に取った本。
ビール業界のガリバーだったキリン。しかしそんなキリンの現状に、不安を覚えた社員がいた。それが前田仁である。
ハートランドという、キリンとは似ても似つかないプライベートブランドを立ち上げ成功を収めていく。
そんな中、慢心のキリンはアサヒが放ったスーパードライに、足を取られる。
打倒スーパードライの本命として前田仁さんは一番搾りを立ち上げるも、社内抗争に敗れ子会社へ出向する。そしてキリンは、迷走を始める。トップシェアから陥落し、暗黒の時代に入る。
そこに救世主として出向先から呼び戻されたのが前田仁さんである。マーケティング部長として、次々にヒット商品を生み出していく。淡麗、淡麗グリーンラベル、氷結。 これらは、前田さんとその後輩によって生み出されたヒット作である。
組織内での立ち位置、役割をどのように見るか?客観的に見てその本質を見定め、言うべきことは言う。会社という組織で働いているものにとっては、耳が痛い言葉ではあるが。そういう個人が会社を立て直すのかもしれない。会社に勤める人であれば、必読の書である。
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- 感想投稿日 : 2023年11月29日
- 本棚登録日 : 2022年12月4日
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