贈与論 (ちくま学芸文庫 モ 11-1)

  • 筑摩書房 (2009年2月10日発売)
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 特に一部の地域コミュニティでは、人間の活動は贈与で成り立っている。そこには、霊とのつながりから導き出される現所有者との
過去所有者とのつながりがある。それが、恐らく地域コミュニティにおいての不和をなくさせてきたのかもしれない(もしかしたら、逆なのかもしれないが)。
では、なぜ現代社会では不和がすぐ近い人間同士でも起こるのか?それは、現代社会がつながりを見えなくしているからかもしれない。
人間、やはり視覚でとらえられないものに対しては非常に弱い(ラ・ポール効果の目隠しした人の誘導でも分かるが…)。それが人とのつながりを
希薄にさせているのか…。考えさせられる逸品である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2009年8月29日
読了日 : 2009年8月29日
本棚登録日 : 2009年8月29日

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