勝てば官軍
あとがきにありますが、勝者は勝つべくして勝ったというストーリーに歴史をねじ曲げてしまう。
勝者に都合の良いように叙述された歴史。
歴史の歪曲である。
こうして、勝者側が自己の正当性を後世に伝えるために編纂した歴史書や歴史教科書では、敗者側の言い分は抹殺され、敗者は歴史の表舞台から強制退場させられていく。
そうした歴史の裏側に光を照らすことができたならば、本書の狙いは果たせたことになるだろう。
ということです。
薩摩・長州・徳川・朝廷などなど。
幕末の政争に関わった人々は重要な時点時点で、先の見えないことに不安を感じながら、種々文書を残したのです。
その文書を読み解くことにより、勝者・敗者のこころの動き、情勢の動きを冷静に見てみる。
より客観的に史実を観察する、とっても重要な態度だと思います。
江戸っ子に人気のなかった維新政府と戦った西郷が江戸っ子に異常な人気を博した一瞬。
西郷さんの人気の秘密が・・・
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2018年9月9日
- 読了日 : 2018年9月9日
- 本棚登録日 : 2018年7月23日
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