共産中国はアメリカがつくった-G・マーシャルの背信外交

  • 成甲書房 (2005年12月14日発売)
3.10
  • (0)
  • (3)
  • (6)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 41
感想 : 4
3

アメリカで吹き荒れたソビエト恐怖症の熱気が生んだ、単純な反響右翼の親玉、ジョー・マッカーシーではないということが良く理解できる内容でした。
第1章 なぜ私はマーシャルを糾弾するのか
第2章 マーシャルと第二戦線
第3章 ベルリンを落とさなかったアメリカ軍
第4章 ヤルタ会談での背信行為
第5章 裏切られた蒋介石
第6章 共産中国はアメリカがつくった
第7章 マーシャルの任務たは何だったのか
第8章 マーシャル=プランの虚妄を暴く
第9章 マーシャル-アチソンによる謀略戦略

監修者による解説 副島隆彦

といういう内容で書かれています。
ソ連のスパイ、ソ連のプロパガンダ、発展途上における民主主義社会というものの理想を求めるアメリカ内での親派。
米ソ2強世界という構図の中で、利益を得たものは誰なのか。
最後に、昭和の3傑で、戦後処理をした鈴木貫太郎、幣原喜重郎、吉田茂の戦いも少々重ね合わせながら読みました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2016年12月3日
読了日 : 2016年12月2日
本棚登録日 : 2016年11月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする