個人的に「錬金術」っていうと、非金属を金に変えるっていうありえない技で、「胡散臭い」とか、「詐欺」とか、そういうイメージ。
あとはDQ4の4章、DQ8以降のプチゲーム・・・そんなところだった。
でももっともっと深い世界だったんだなぁ。
まず物語にある「錬金術」の掟、「等価交換」。この概念に目からウロコ。
そして究極の「錬金術」は「金」が目的ではなく、「賢者の石」「不老不死」だった。
母を亡くした兄弟が禁忌(人体錬金はタブー)をおかしても母を蘇らそうとして失敗。その代償として兄は左脚を、弟は体そのものを失った。
元の体に戻るため「賢者の石」を目指して旅をする・・・という物語。
テンポがよくてすぐに物語に引き込まれた。
私は「錬金術」ってものそのものに惹かれたけど、きっと一般的には『ワンピース』よろしく、友情とか兄弟愛とか人と人のつながりにほんわか泣ける・・・ってあたりが人気の秘密かしら。
作中に大きな戦争があって、そこを描くにあたって、第二次世界大戦経験者に取材したという作者。(帯にあった)
なるほど参戦した人たちのトラウマとか、戦争が生み出す負の連鎖とか、しっかり描けていた。
キャラクターの造形もグッド♪
少年マンガにありがちな無駄な引き延ばしもあまりなく、絵も見やすく、とても良かった♪
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本_マンガ
- 感想投稿日 : 2012年5月23日
- 読了日 : 2012年5月8日
- 本棚登録日 : 2012年5月8日
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コメント 4件
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2012/06/21
ぴろこさんのコメント
2012/06/25
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2012/06/25
ぴろこさんのコメント
2012/06/25