「仕事相手に初体験の年齢聞くような男がひとりでもいるような場所に二度と女ひとりで乗り込ませるもんか」
という、戦う女性のお話。「私の少年」の著者による新作です。Feelヤングサイトで1話を読んで、Twitterでお試し2話目を読んで、そのままkindleへ流れ着きました。
冒頭で美女の主人公が突然
>はァ~~~~~~~うんこたれがよ
と言うのでもう買うしかないと思いました。
著者インタビューで、
>高野 私、もうこの1、2年はずっと怒っていて……。それはこの社会の在り方だとか、その中で起こっていることだとかに対してだったんですが(略)
と答えていて、ストレートなフェミニズムテーマの漫画なわけです。#metoo とかその辺の。
で、二人目の主人公がASDっぽい青年で、
>性別に関係なく誰しも弱くていいんだと強く思って、それで蒔人くんは依知さんのことを助けないし、徹底的に役に立たない、頼りにならないというキャラにしようと(略)
というのが、まあ今っぽいですよね。
前作で社会人女性とローティーン少年のイリーガルなラブロマンスというのをファンタジー抜きで描き切った次の作品がポリティカルコレクトネスな作品というのも面白い。それでいて作者の姿勢はまったくもってブレているとは思えない。
におわせSF背景が好きですよ。
「あんた内部生でしょ湿疹なんて出来るはず…」
「外部生なんだから病気になることくらいありえるだろ」
「濃霧の影響により各公共交通機関が運休と──」
「霧も出てないし──」
学園は遺伝子操作された子供を集めた学校?それでクローンを作っていたりするのでしょうか。
霧が何かと日常生活に影響を及ぼしているのも、のちのち物語にどのように関わってくるのか、わたし気になります。
- 感想投稿日 : 2021年11月11日
- 読了日 : 2021年11月10日
- 本棚登録日 : 2021年11月10日
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