この方の著書を初めて読みました。
ページを開いてはじめは正直「自分はファンでもないし…なんだあ著作の引用かあ。がっかりだな」と思っていたのですが、後半に電撃をくらわされたようなショックを受けました。
この本を読んでいたころ、頭がどうにももやもやして自分でも自分の心情がよくわからないなんとも煮え切らない感情を抱いていたのですが「あ…なんだ。そうか」と言う感じで胸のつかえがストンと腑に落ちた音を聞いたような気がします。
読む人によって心に残るところや感じることがばらばらでしょうし、これっていったいなんのこと?…って思われる方もいると思います。もしご自身の周りに善人じゃなくてもいいからちょっと扱いに困る人、やたら聖人っぽい人なんかがいて、いったいあの人は何を考えてるの?と不思議に思っていらっしゃる方などがいたら、あー…なるほどと思うところがあるかもしれません。該当する方が身近にいらっしゃったらおすすめします。
自分自身は相当ひねくれた人間だと思っていたのに、自分と同じかもしくはさらに上のあまのじゃくな人間がいる。しかもかなりな世間的な評価を得ている。そう思うと生きる勇気がわいてきました。私はすごくおもしろかったけど、おそらくこの感想がかなり主観的であるのが満点評価でない理由。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年6月15日
- 読了日 : 2011年5月20日
- 本棚登録日 : 2011年6月15日
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