失われた古代の文明は誰でも心おどるものである。特に、出雲王朝のように存在すら怪しい文明ならなおさらである。
筆者は古事記や日本書紀などの記述を元に出雲王朝の1)いつ2)だれが3)なんのために4)どこに、という謎を解明しようとしている。
文章の解釈だけでなく、フィールドワークも重視しており、本書の至ることろに写真が掲載されていてイメージもつきやすい。
我々は日本に住んでいながら、あまり日本創生についての伝記を知らない。せいぜいヤマトタケルノミコトがヤマタノオロチを成敗し、しっぽから草薙の剣が・・・・という事くらいしか知らない。
当然ながら、これらを知るためには日本書紀や古事記を紐解くが一番であるが、手っ取り早くかつ最新の知見もあわせて知りたい人は良い一冊であると思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2010年8月9日
- 読了日 : 2010年8月9日
- 本棚登録日 : 2010年8月7日
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