恥ずかしながら、元ネタの『不思議の国のアリス』の詳細を知らなかったので、最後までどうなるんだろうとわくわくしながら観ました(笑)。
おそらくラストシーンはルイス・キャロルの原作とは異なるのでしょう。そして、あのシーンこそヤン・シュヴァンクマイエルの真骨頂なのでしょう。彼の持つシュルレアリスムがぎゅっと凝縮されたワンカットであるとともに、この作品をダーク・ファンタジーにした決定的なシーンでした。
全編、ストップモーション・アニメーションで統一されており、そこにアリス役の女の子が実写で絡み、時折女の子もアニメーションになって物語が進行するという、まぁ大層手の込んだ演出になっており、そこを観るだけでも価値があるかなと思います。CG全盛の今だからこそ、こうしたベタッとした温もりのあるアニメーションはより心を打ちます。
生肉がもぞもぞ動き回ったり、カエルの舌がやけにリアルだったりと観る人によっては気持ち悪く感じるシーンもありましたが、主人公のアリス役の女の子がかわいいので、総じて楽しく観られました。でも、若干冗長に感じた部分もあったかな。。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
洋画
- 感想投稿日 : 2012年11月10日
- 読了日 : 2012年11月10日
- 本棚登録日 : 2012年11月10日
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