「なんじゃこれ」
この本読み終わって開口一番に出た言葉。
最初の本で『雷獣』と言う割には「雷獣」は、ほとんど出ないし活躍らしい活躍もないし
話の主格でもないのは解っていて「タイトルだけに使われている」のは解っているので
問題はないとして、今回の内容は悪い。
素人が作った物語じゃないんだから・・・としか言いようがない。
まず
吸血鬼と言う設定。
妖怪・妖かしの類なら何でもいいとして、どうして西洋妖怪が日本にも出てきたのか?
京を追われて江戸に来た理由もイマイチ。
京で追いかけまわされていたとしても自分が弱いと言うならまだしも京で一番強いミクニに勝っているのに京を出た理由が解らん。
そこら辺が曖昧なのも目をつぶるとしてもだ!
今回の話は吸血鬼と町娘の恋の話が書きたいのだろうが
そこら辺が全て弱い!と言うか中途半端だ!
惚れた女の血が吸えないのか、体力がないから吸えないのかいい加減な書き方しかできてないし
このダメ医者に感情移入して良いものなのか、どうかも、あそこまで描かれると
解らない。
吸血鬼が血を吸えない理由も江戸に来た理由も恋愛話もないのに、どうしてダメ医者はダメになった経緯を書くのか?
町娘も恋愛話の割にはこの娘に出さえも入れ込む事は出来ないでしょ。
人に無償で知識の相談に来ておいて、嫌いだからと言う理由で態度悪い女って。
「知識財産」はタダだと思っている。
そう言う風に設定して、最後に死んだとしても『可哀そう』とかチョット思えない。
て言うか殺され方も強引でしたけどね。
で仁科さま。
前回同様『ダメだけどイイ人』設定何ですが・・・
多少『必殺』の中村さん。みたいな事を期待したんですが
ただ単に白蛇出す為だけの伏線だった。
それがもうちょっと自然ならまだしも無理やりかん爆発でしょう。
奥さんとの馴れ初めか?これが?
いくら一目ぼれした設定であっても、奥さんが仁科様に惚れる要素がどこにあった?
単にオチとして
吸血鬼を殺すのは嫌だからひっそりとどこかでどうにかなってくれる。という事で
「白蛇」と言うどうとでもなるキャラ出しました。
と言う所か・・・
今回の話。全てにおいて中途半端過ぎます。
読んだのが小学生だったとしても「オチは?」と聞くわ!
・・・とりあえず今回新たに出てきたキャラ『ミクニ』も中途半端と言うか
何もオチも無くいきなり切ったんで
大体、こいつも何で唐人が日本で妖怪退治屋してるのか、何も設定なかったので
次回、登場して話にまとまりが出る事を期待しつつ・・・
- 感想投稿日 : 2011年11月19日
- 読了日 : 2011年11月19日
- 本棚登録日 : 2011年11月19日
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