ゆがんだ闇 (角川ホラー文庫 5-11)

著者 :
  • KADOKAWA (1998年4月1日発売)
3.18
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本棚登録 : 457
感想 : 37
3

夏の終わりに購入。
そして、読了は寒い夜。
集英社のホラー・アンソロジー『白昼夢』と同時購入。収録作家も二人被ってはいるが……。
自分の好み順に簡単な感想を。
小林泰三『兆』★★★★☆
小林泰三目当てだっただけに、期待を裏切らなかった。オチの予想はかなり早い段階で気付いたが、どうやって収束させていくか?には唸らされた。あの書き方自体が伏線だったとはね。
篠田節子『子羊』★★★☆☆
『白昼夢』と被ってる作家の一人。全く作風が異なる。自分はこのSF的な世界観の方が好き。ただ、オチも含めて、好み分かれるだろうな。
瀬名秀明『GENE』★★★☆☆
あらすじはシンプルだと思う。しかし、理系脳でない自分には、纏った鎧が重すぎて……。この、徹底した理論と専門用語の武装、好きな方々も多いでしょう。
坂東眞砂子『白い過去』★★☆☆☆
モダンホラーの新星として話題になった、あの坂東眞砂子とはまるで別人のような……。ライトミステリー的なのはいいとしても、主人公の女性に全く感情移入出来ず、自分には合わなかったかな。
小池真理子『生きがい』★★☆☆☆
「だから、そう言うコトか」的部分はあるが、目新しさはないオチ。このタイプのオチが好みじゃないんで、ごめんなさいって感じです。
鈴木光司『ナイトダイビング』★☆☆☆☆
『白昼夢』と被ってる作家のもぅ一人。前回に続き、今回も……。星1つはキビしいかとも思うが、良かったのは、描写表現だけ。
総合で★2.5。アンソロジーだから、様々な作家さん、様々な作風を比較的気軽に楽しめる。ソレで(ソレが)イイ。ソコをオマケで★★★☆☆。
後は、約30p~約100pと分量差が大きいコトと、後半にソレが増える並びに、もぅ一工夫欲しかったかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年12月3日
読了日 : 2014年12月3日
本棚登録日 : 2014年12月3日

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