2016年11冊目は1ヶ月の再読期間明け、坂東眞砂子のホラー短編集。全6編。
屍の聲:惚けてしまったおばあちゃんと孫娘の話。ラスト一行で、二通り目の解釈が出来るようになってる。
猿祈願:上司と派遣OLの不倫の果ての話。展開もオチも予想の範囲内ではあったが、30p弱で上手くまとまってる。
残り火:地主一家に嫁いだ嫁の話Pt1。コレはこの中では、一番ベタなんじゃないかな
盛夏の毒:山村で農作業中に毒蛇に咬まれた、新婚夫婦の話。ドロッとした淫靡フレーバーの、ある意味、王道パターン。
雪蒲団:夫の死後、妻の実家へ戻った母子の話。コレは行間に注意しましょう。
正月女:地主一家に嫁いだ嫁の話Pt2。コレも展開&オチは予想の範囲内。
個人的好みは、「屍の聲」「雪蒲団」「盛夏の毒」「正月女」「猿祈願」「残り火」の順かな(?)。
全体として、山村での、土着土俗的な感覚のホラー。短編ながら、伏線が上手くはられている。ただ、それがチョット気付き易いんで、比較的安易に展開やオチが予想出来ちゃうのも事実。その辺で評価伸び悩んで★★★☆☆。
それでも、なかなかで、一晩読了。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年4月5日
- 読了日 : 2016年4月5日
- 本棚登録日 : 2016年4月4日
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