2017年、44冊目は、隙間読書用に買ったが、最近、ジャンルや作家が凝り固まってるので、レギュラー読みしたホラーアンソロジー。9作家、9編収録。今回は、一言コメントを添えて紹介。
高橋克彦『さむけ』ハードボイルド&サスペンス風。そして、一般の方々が考えるホラー的、いわゆるベタなオチ。
京極夏彦『厭な子供』さすが京極。短編ながら、大オチで摩り硝子に爪立ててきた。(←当然、比喩です)
倉阪鬼一郎『天使の指』地域コミューンでの邪教&スプラッターもの(❔)。
多島斗志之『犬の糞』さらに狭いコミューンでの不条理もの(❔)。
井上雅彦『火蜥蜴』ダーク、いや、ブラック・ファンタジー的感覚。
新津きよみ『頼まれた男』二時間ドラマ的、男と女の、比較的ベタなサスペンス。ホラー要素は薄い。
山田宗樹『蟷螂の気持ち』タイトルが語っちゃってます。主人公男女の心理差は納得。
釣巻礼公『井戸の中』旧家の因習にまつわるもの。小菅家では、「倍返し」ですか……。すると、ラストに見たモノは……。
夢枕獏『もののけ街』不条理ものと思いきや……。自分は夢オチorダーク・ファンタジーと捉えるかな(❔)。
個人的に、「ハズレ」はないが、「大当り」もない。良く言うと、ヴァラエティーに富んだ、悪く言うと、読者を選ぶ振り幅。という感想。お気に入りは、オチの京極。空気感の倉阪ってトコ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年11月15日
- 読了日 : 2017年11月14日
- 本棚登録日 : 2017年11月13日
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