ムツゴロウの猫読本 (文春文庫 は 1-26)

著者 :
  • 文藝春秋 (1989年12月10日発売)
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本棚登録 : 37
感想 : 4

祖母の本棚にあったため、手に取ってみました。
ムツゴロウさんとは名前だけ知っているのみで、昔有名だった唯の動物愛好家のような人だと思っていました。
しかし、彼は動物愛好家などではなく、とても文才がある作家であると分かり驚きました。
何気ない様子を例えるのに、教養が滲み出ているのです。私は、最近美術検定の勉強をしていたため、ルソーについて詳しく知ったのですが、作中でサラリとルソーの葉へのこだわりを引用していたり、他にも読者が感じる明らかな文才があります。
こんなにも読みやすく、為になるような心地を得られたのは三島由紀夫以来です。
私はまだまだ22歳、本はまだまだ読み足りていたいとは思いますが、私の中でのエッセイが上手い人の中でかなりの上位に入りました。
シリーズを読んでいきたいです。


本の内容といたしましては、猫にはなぜ小さいものが居ないのか、動物との関わり方など猫以外の動物や人物に幅広く触れていました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月9日
読了日 : 2021年10月9日
本棚登録日 : 2021年10月8日

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