切ない恋の物語。
一言で描くとずいぶん陳腐なものに感じられるのだが、少しでも触れると崩れてしましそうな微妙な心理状態を、淡々と描いている。
元は著者の映像作品であり、映像では語られなかった主人公の一面を垣間見ることができる。ただ毎日を漠然として生きている者の、言いようのない絶望感、心から好きになれるけれども充たされない不安を丁寧に描いているのも魅力の一つ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年9月11日
- 読了日 : 2012年12月15日
- 本棚登録日 : 2012年12月15日
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