著者のことは知らないが、昭和ど真ん中の女性が集めたと思われる、包装紙や紙袋のコレクション。
デザインを担った作家や菓子店についての説明はあるものの、本書は著者による著者のための同人誌という印象。それくらい好みが偏っている。
カバーのロマンチックな童話風デザインに惹かれて読んだが、中で紹介されている柄はかなり渋めでギャップに驚く。
ジャンル分けされてはいるが、煎餅を連想するような和風の柄が多い。
包装後の写真だけでなく、包装紙を大きく1ページ載せていたり見せ方に工夫が見られるものの、どれも刺さらない。
目次や扉絵、商品の並べ方、本文デザイン…全てが古臭い。
思わず発行年を確認したほどだ。(2017年初版)
子供の頃親戚を訪ねた時のような、世代の違いを感じさせられる本だった。
これが大正ならレトロさも感じられようが、昭和後期〜平成初期の半端なダサさは未だ受け入れ難いものである。
近年のオシャレなパッケージが知りたければググったほうが満足できるだろう。
文章は簡潔で嫌味なく読みやすい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年2月14日
- 読了日 : 2022年2月14日
- 本棚登録日 : 2022年2月14日
みんなの感想をみる