堅実でいい作品だった。
戦争のさなか、戦場に駆りだされない人々も大変な苦労をしている。
便利屋さんとの感動的な別れのシーンでは、背中にミサイルが飛んで来るんじゃとヒヤヒヤしていた。あの場面で死んでしまったら悲しすぎる…
現実では、きっとどこかでそういう不意打ちを食らい亡くなった方もいるのだろう。
命を軽んじられ、表現も規制され…
どう考えても、戦争するメリットなんてどこにもない。
ずっと平和でいたいと強く思った。
映画終盤、木下映画のダイジェストが予想以上に長い。
でも幾つか興味が湧いた作品があって、木下惠介をWikipediaで調べたが、同性愛者だという。そこまでは別に普通だが、美青年達を助監督にしていたと書かれていて、なんだかがっかり。
その情報に引きずられ、この映画の感動も薄れてしまった。
作中では硬派な人に見えたけど、結構ミーハーだったのかな。
主役の人はよく知らないけど、泣きの演技で鼻水から始まる珍しい人だなという印象を持った。
ユースケ・サンタマリアはいつも変わらない演技と役柄。
ちょい役の山下リオが可愛かった。
濱田岳はいつショートコントを始めてもおかしくないテンション。舞台向きのオーバー演技。
天皇の料理番を見て間もないから、母役がずっと黒木華とか蒼井優に見えて仕方なかった。
元気な頃の回想で、自分は現実に引き戻された。あの動きは昭和の人らしいけど、少しオーバーかな。いや、それまで大人しかった母と印象が違ったから違和感を覚えただけかもしれないけど。
- 感想投稿日 : 2015年11月25日
- 読了日 : 2015年11月25日
- 本棚登録日 : 2015年11月25日
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