面白い。
納得のいく分析、思わずくすっとわらってしまう比喩、の数々。
計算的な女は好まれない、そのため周囲からはもとより自らからもそれが見えないよう、女の打算は社会的に隠蔽されて、男からも女からも都合のよいように書き換えられる。
人々はロマンティックラブを恋愛だと信じ、保護されることを選ぶ。情熱的恋愛の前提となる自我の強靭さを近代女性が持てたのは70年代が最後だった、の言葉には痺れた。ごもっとも!本当に格好いい女性をあげるとき、年代を遡らなくては名前が出てこないのは、私だけではないのでは?
これで恋愛嗜好や婚活の方向性が変わるという本ではないが(そういう人もおられるかとは思うが)、むしろ社会の中で結婚が果たしている役割を知り、社会全体への理解を深めるのによさげ。
もちろん質の高い知的エンタテインメントとしても!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年10月26日
- 読了日 : 2010年10月26日
- 本棚登録日 : 2010年10月22日
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