感染症とたたかう -インフルエンザとSARS- (岩波新書)

  • 岩波書店 (2003年12月20日発売)
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インフルエンザをはじめとする感染症について丁寧に解説している。新型のウイルスがすべて鳥が持っているウイルスに由来することや、過去の新型インフルエンザウイルスのほとんどが中国南部から始まっていることなど、一般にあまり知られていないことも多い。
 その上で、インフルエンザウイルスでは突然変異が高い割合で起こるので、鳥からヒトへの感染が繰り返されるうちにヒトからヒトに感染する突然変異ウイルスが出現することなどを警告している。アジアを中心に鳥インフルエンザが大きな問題になっているだけに心配だ。
 さらに、今、「スペインかぜ」と同程度の感染力と病原性を持つ新型インフルエンザが出現すれば、全世界の人口の25%〜40%が感染・発病し、600万人以上が死亡するという推定には恐ろしさを感じる。

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カテゴリ: 読んだ本
感想投稿日 : 2005年10月18日
本棚登録日 : 2005年10月18日

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