空白の叫び 上 (文春文庫 ぬ 1-4)

著者 :
  • 文藝春秋 (2010年6月10日発売)
3.86
  • (79)
  • (180)
  • (103)
  • (14)
  • (0)
本棚登録 : 1537
感想 : 94
3

読み始めると続きが気になり、上・中・下巻を一気に読めた。
ただ、読後感は高野和明の『13階段』以上に、とても悪かった。徒労感を覚えるばかりで、もう一度読み直したいとは思えない。
第一部で、3人の少年の殺人の動機について丁寧に描写されていた。神原と葛城の動機については納得できたが、久藤については、共感できなかった。
第二部の少年院での生活については読んでいて気分が悪くなった。特に葛城が気の毒で、読んでいて辛かった。
第三部については、あまり意外性がなかった。また、瀬田が葛城と神原を憎み、陰湿な嫌がらせをする動機や、神原が宗像の子という設定は、あまりにも強引でご都合主義的な印象を受けた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2011年7月22日
読了日 : 2011年7月22日
本棚登録日 : 2011年7月22日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする