読み始めると続きが気になり、上・中・下巻を一気に読めた。
ただ、読後感は高野和明の『13階段』以上に、とても悪かった。徒労感を覚えるばかりで、もう一度読み直したいとは思えない。
第一部で、3人の少年の殺人の動機について丁寧に描写されていた。神原と葛城の動機については納得できたが、久藤については、共感できなかった。
第二部の少年院での生活については読んでいて気分が悪くなった。特に葛城が気の毒で、読んでいて辛かった。
第三部については、あまり意外性がなかった。また、瀬田が葛城と神原を憎み、陰湿な嫌がらせをする動機や、神原が宗像の子という設定は、あまりにも強引でご都合主義的な印象を受けた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年7月22日
- 読了日 : 2011年7月22日
- 本棚登録日 : 2011年7月22日
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