継母の乙美が急死して二週間後、百合子は夫の愛人が妊娠をし離婚を決意し憔悴して実家に戻って
来る。
妻に先立たれた熱田良平は食事をする元気すら無くしてした。
そんな二人の前に現れたのが、乙美がボランティアで絵手紙を教えていた福祉施設の生徒だと言う
『井本』
生前の乙美から頼まれていたという『四十九日のレシピ』を実行する事にする。
乙美は自分が亡くなった後、困らない様にと様々な沢山のレシピを残していたのだった。
それから、良平と百合子と井本とハルミの奇妙な生活が始まる……。
大切な人を亡くした家族が、生きる事の辛さを乗り越えて再生に向かう
あったかいストーリー
ほんわかし、優しく、細やかな心情を上手に描いている。
とっても良い本だと思いました。
素敵な言葉、考えさせられる言葉が散りばめられていました。
でも、泣けなかった…
●心に響いた言葉
◎ 自分の年表は自分で埋めるもの
◎ 世の中は無数の匿名のテイクオフ・ボードで成り立っている
◎ 太陽に背を向け、生きる事を捨てかけた時虹は現れる。
そして、生きる気力を養い、人が再び太陽に向かって歩き出したら、
その背を押してはかなく光に溶けていく。
私も、誰かのテイクオフ・ボードになっているといいな
自分の年表は色鮮やかな楽しい年表になるといいな
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
温かいお話
- 感想投稿日 : 2016年2月24日
- 読了日 : 2014年8月27日
- 本棚登録日 : 2016年2月24日
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