数学する身体

著者 :
  • 新潮社 (2015年10月19日発売)
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本棚登録 : 950
感想 : 88

p167
自他の間を行き交う「情」が、個々の人や物の上に宿ったとき、それが「情緒」となるというのである。

p170
「無心」から「有心」に還る。その刹那に「わかる」。これが岡が道元や芭蕉から継承し、数学において実践した方法である。
なぜそんなことができるのか。それは自他を超えて、通い合う情があるからだ。人は理でわかるばかりでなく、情を通わせ合ってわかることができる。他の喜びも、季節の移り変わりも、どれも通い合う情によって「わかる」のだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年10月30日
読了日 : 2016年10月24日
本棚登録日 : 2016年10月24日

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