冬の寒い日、お母さんが大急ぎて甘酒を作る。
みこちゃんがお母さんに尋ねたとき、トントントンとドアを叩く音が聞こえる。
出てみると、黄色い服を来た子たちが5人いた。
幼稚園の友達ではない。
お母さんはその子供たちに甘酒をご馳走する。
ほっぺたがあったかそうになって黄色い服の子供たちは帰ってゆく。
するとまた、トントントンとドアを叩く音がする。
今度は、赤い服の子供が10人やってきた。
やっぱり幼稚園の子ではない。
甘酒を飲んで帰ってゆく。
またトントントンと音がした。
出てみると今度はお父さんだった。
どうして、呼び鈴を鳴らさないのか聞いてみると、今夜は甘酒の日だから、と。
実はやってきていたのは早めに目覚めてしまった春の花たちなのだとか。
花たちが来ていたら驚かせてしまうので、呼び鈴は鳴らさなかったとか。
今夜はとても冷えるので森の生き物たちもまだやってくるだろう。
トントントンと扉を叩く音がするのを待つのだ。
寒い冬の夜に甘酒。
体も心もぽかぽか。
お父さんもお母さんも春の花や動物たちがやってくることを不思議がっていない世界が素敵。
扉絵に黄色い花が描かれているので想像はついた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2014/01
- 感想投稿日 : 2014年1月12日
- 読了日 : 2014年1月12日
- 本棚登録日 : 2014年1月12日
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