沖縄を舞台にしたハードボイルド(といいと思うんだけど)。
中国と台湾の雪解け前にはにぎわっていた地下銀行などが中台の経済上の雪解けをもって仕事の多くを失って細々と生きている沖縄の暴力団の一人が主人公。頭の悪い一人の男が仕組む組の金の強奪を巡っての人間模様が面白い。沖縄だからもちろん米軍関連の絡みもあり、新宿を中心とした暴力系のお話とは違う、どこかちょっとテンポが少し遅い進行具合が新しい感じでよかったりする。矢作 俊彦さんと司城志朗さんの凶作との事だが25年ぶりの共作らしい。彼らの昔の作品は読んだ事がないのでちょっと読んでみたくなった。暑い夏の夜に読むハードボイルドなかなかでした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年8月10日
- 読了日 : 2013年8月11日
- 本棚登録日 : 2013年8月11日
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