もりのへなそうる (福音館創作童話シリーズ)

  • 福音館書店 (1971年12月1日発売)
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本棚登録 : 1291
感想 : 116
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子供の頃読んで好きだった記憶があったので、子どもに読み聞かせた。30ウン年ぶり。
6歳の次男はへなそうるに夢中になり、9歳の長男はてつたくんの「兄の苦労」に共感するところがあった模様。
気に入ってここ1週間毎日寝る前に読み聞かせリクエストされている。(全然読み終わらないが)
「え?!今から?!」とか「あんまり時間ないわよ!」とか言わず、気持ちよくささっと“おべんと”作って冒険に送り出してくれるお母さんの姿勢はぜひ見習いたい。

昔読んだ時は、へなそうるが(現実にいないのはわかっていたが、本の世界では)本当にいて、てつたくんとみつやくんと遊んだのだと思っていたが、大人になってよく読むと、本の世界の中でもへなそうるが彼らの想像から生まれた存在だとわかる書かれ方がされていることに気付き、目から鱗だった。
現実世界から空想世界へと移行していく過程の描写が巧いし、実際子供の頃はこんな風に現実と空想がマーブル状態の世界で生きていたなぁとしみじみ思い出す。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年3月21日
読了日 : 2024年3月21日
本棚登録日 : 2024年3月21日

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