争うは本意ならねど ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール

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  • 集英社インターナショナル (2011年12月15日発売)
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感想 : 74
5

2007年に起こった我那覇のドーピング冤罪事件を克明に描いたノンフィクション。
見所は二つ。
一つは、ドーピング認定に対して異議を唱える医師達とそれをことごとく却下するJリーグドーピングコントロール委員長との詳細なディベート。条文の解釈巡る主張の応酬、現場の正論とそれを打ち砕く権力の詭弁の対立構図は「チームバチスタ」や「ハゲタカ」「下町ロケット」などの小説を思い起こさせた。でも、恐ろしいというべきか、よくできたというべきか・・・これは現実の話。
二つ目は、冤罪に立ち向かう医師達や我那覇本人と彼を支える周囲の人たちの想いが丁寧に描写されている点。ただの冤罪晴らしを超えた人々の矜持・生き様とそれによって生まれるつながりとアクションに胸を打たれる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: サッカー
感想投稿日 : 2012年3月5日
読了日 : 2012年3月5日
本棚登録日 : 2012年3月5日

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