あの子とジュリエット (キャラコミックス)

著者 :
  • 徳間書店 (2012年7月25日発売)
3.55
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本棚登録 : 749
感想 : 37
2

うーん…。小嶋さんはもう合わないなと買わないつもりだったんですが、最後の駄目押しで買ってみたけど、やっぱり合わないようです。
どれもこれも中途半端でした。尻切れ。アイドルと幼馴染のだけは完結してましたが。表題作は余りにも半端すぎてびっくりしました。1話目終わって、続きがあるんだろうとページめくったら別の話になってて思わず目次見てしまった。終わりかよ!てなりました。読切なの?!ていう。話が中途半端すぎる!びっくりした!ああいう終わり方をするなら作中もそっちの雰囲気に持ってけばつまりそのなんだ実力不足…。話の持って行き方描き方雰囲気さえちゃんとしてればあの終わりでも物語として完結したと思うのですよね。でも全然そっちの方向ではなかったのでぽかーんとしてしまいました。豚を出す必要があったのか。全然何も解決してないし解決策も出てないし今後の意思や展望すらも描かれず、何も進展しない話でした。駆け落ちしますー失敗しましたー終わり!てだけ。豚!豚いらないだろ豚。これに騙されるのは中高生までだろうなと思います。ただ、中高生に向けるならもっと中高生向けに出来るし、かと言ってそれ以上の層が解った上で上手に騙されていいよって雰囲気でもないし、やっぱりとにかく中途半端でした。表題作に限らず。ラブレターのお葬式て話もまんま同様の感想。騙されるには決定的に足りません。
ラブレターのお葬式は女の子の幽霊が出て来た時点で割とぽかーんとしました。あ、え、ファンタジーなの、そう、みたいな。始まりが文字、手紙に対する考え方からだったので、しっかりした言葉のやりとりとかきっちり緻密な心理描写で進んでいく話かと思ったので。作風が作風だしそんな事は全然なかったです。やっぱり雰囲気でしかなかった。下手にシリアスにしようとして失敗してるなと思いました。描けてない。雰囲気以上のものは合わないんじゃないのかなぁと。ご本人はバドエンとか暗いのとか描きたいみたいですが。回りくどく書きましたが端的に言えば浅いんですよね…シリアス描こうとしてるから余計に目立つ。雰囲気漫画だったらライトBLとして気にならないのに。雰囲気漫画を極めた方が良いのじゃないかなぁ。殺された女の子をずっと好きでその子しか見てないのに、ご都合のように最後、彼女がずっと好きだけど主人公の事も知りたいって、はぁ、となりました。女の子成仏してないし。女の子見てるのにそれでいいんだ。母親も意味不明でした。面倒臭い面倒臭い言ってたのに、いきなりあんたの無事が一番に決まってるじゃない!とか泣き出して、それ見て主人公は人間を信じよう!えぇ話やー。てぽかーんとするわ!全然ええ話じゃない。どれもこれも唐突なんですよ。もっと描き様あると思うんだけどなぁ。そんであとがき読んだらこの2人はくっつくかは判らんけどかけがえのない関係になるよ!だそうで、ふーんと思いました。何描きたかったんだろ。良い話?話としても、犯人捕まったけどこころは何も救われてないよね?犯人殺すのが夢、とか言わせといて。ぼこぼこにしたらすっきりしちゃったの?心理描写出来ないならこんな題材にしなきゃいいのになぁと。悪い方の雰囲気漫画。なんとなく誤魔化して終わり。女の子も成仏してないしやっぱり何も解決してないし、中2の継ぎ接ぎだなぁと思いました。それっぽい台詞言わせてそれっぽい行動取らせて。その先や裏付けをするのがプロなんじゃ、というのは求めすぎですかね!BLだしな!ていうならじゃあなぜこの題材…。
アイドルと幼馴染はこの中ではライトBLで良かったです。これもでもなんだかな、とは。やっと想いが通じて、良かったぁってなるところがクライマックスでありカタルシスであり読者の一番見たいとこじゃないかなと思うのですが、そこほぼカット。数コマでした。ページ何度もめくり直してしまいました。ないの?!て。他に削れるとこあると思うんですが。当て馬も教育実習生なのに普通にやって来た早々男子生徒に手出しますかね…。アイドルが学校にチクったら立場的に完全にヤバイのは実習生じゃないの。考えなしすぎる。まぁ、ライトなので。で六太は女の子とはしてたって事ですよねー。
書いたらあまりにも辛辣な感想になってしまった…。

表題作の続きは応募小冊子だそうで、なんだかなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BL漫画
感想投稿日 : 2012年7月29日
読了日 : 2012年7月29日
本棚登録日 : 2012年7月29日

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