カーニヴァル番外編 明日の約束 (ZERO-SUMコミックス)

著者 :
  • 一迅社 (2013年3月25日発売)
3.56
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本棚登録 : 492
感想 : 12
4

與儀が優しくて優しくて泣きました。闘うのが怖くて嫌いで、出会いは一度きりだとその場限りだと知っていて、それでもひとつひとつを大切にして、別れる瞬間のさみしさに耐えて笑ってきた人。本編でも无と花礫に出会えた事の嬉しさを語っていたけど、その意味が本当に解る話でした。花礫の進退に一番敏感だったのも。明日の約束。それを優しいよねと言う與儀が優しいんですよね。その持つ意味を知っているって事だから。
本編で最初に无と花礫に出会ったとき、どうしてかくれんぼだったんだろうって。そこにも意味があったんですね。かくれんぼが出来て良かった。
どうして與儀は燭先生をあんなに怖がるんだろうと思ってたのですが、さらっと平門が鍵となる発言をしてました。11巻で明かされた過去の続きの過程で、そうなったって事ですよね多分。コミカルにする為じゃなく、ちゃんと理由があるのですね。
與儀が喰くんを優しくていい人って言ってたのはこれか!と思いました(笑)本編でチラッと言いかけてはいたけど。騙されてる、騙されてるよ!
そして花礫の話。花礫も優しい。復讐の為に汚くあろうとしてるけど、苦しんでる人には優しいんですよね。優しいから復讐しようとする。助けられなかった事を悔い続けている。そんな花礫を、花礫の道を、无との出会いが本当に大きく変えた。その出会う直前の話。
アニメのヨタカとの回想シーン、原作になかったしオリジナル?と思ってたんですが、こっちの話入れてたのか!うまく話を組み直してたんですね。
羊が主役の話。かわいい!たまらんかわいい。もふもふたまりません。本編でもだけど、皆羊と普通に会話してるのがかわいいですよねー。そしてなぜか與儀にだけ若干厳しい(笑)オチに吹きました。

カーニヴァルとは関係ない読切が3つ。かくしおにが切なかったです。辛い。
デビュー3年目のやつはさすがにちょと読みにくかったかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少女漫画:B6
感想投稿日 : 2013年5月23日
読了日 : 2013年5月16日
本棚登録日 : 2013年5月16日

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