部長の男 (ガッシュ文庫)

著者 :
  • 海王社 (2012年4月28日発売)
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本棚登録 : 128
感想 : 21
3

表紙負けして購入。話は面白いんですけどやっぱりなんだか笑えてしまうのでした。なんでだろ。コメディではないし真面目なはずなんですけど、なんかじわじわ来るんですよね(笑)鳩村さんって。
受が予想以上に乙女わんこでびっくりしました。表紙の人。もっと男臭いのかと思ってた。結構がたい良いし鋭い顔つきなのに乙女わんこな受ってなんかもうそれだけで面白くなってしまって(笑)言動がいちいちギャップがかわいいってより単純に笑ってしまいました。攻的にはかわいいところなんですが。萌えツボより笑いのツボを押されてしまう。個人的には鳩村さんとは萌えツボ合わないのか一度も萌えた事がないので、そこは初めから期待してなかったのでいいのですが、どうも自分の中ではかなりギャグ寄りでした。本当はそんな事ない話。なはず。文章や台詞の言い回しのせいかしら。何がどうとははっきり言えないんですが本当にじわじわボディブローのように。最後の短編は鳩村さん自身が狙って書いてるコメディでした。
話としてはマイフェアレディ。受は一切恋愛経験なしなので、全く右も左も判らず機微も読めず駆け引きとか存在しません。直球だし言われた事は素直にそのまま信じる。かわいいっちゃかわいいです。でもあんな雛の刷り込みのようにお手本にされたら鬱陶しくないのかなーと思いました(笑)いつも抱かれたら腕枕されるから、抱いたら腕枕しなくていいんですか?とか。自分が全力で攻しか見てないからそんな発想が一切出てこないんでしょうけど、嫉妬されてる事に気づかなさっぷりは若干攻が不憫でした(笑)でも格好つけな攻なので嫉妬心はバレず、その他諸々も全て頭から素直に信じてくれて良いかもですね。
あ、でも受が告白するところまでは乙女わんこっぷりは出てなかったから普通に普通のBLとして面白かったです。その後の抱かれた後、攻がさてどうするかと悩んでるとこで、1回きりと弁えてすっと帰りますってとこも良かった。その後からはどうも笑いの神に魅入られてしまいました。わんこっても子犬です子犬。幼稚園児のように全て報告し、褒めて褒めて褒めて!みたいな無意識のきらきらの瞳が(笑)
残りページ数少なかったので、まさか攻の当初の計画はバレずに終わるのかなと思ったけどさすがにそんな事はありませんでした。こういうのはバレないと終われませんよね!そしてそれゆえにアレでした。地雷な人は地雷だろうなっていう。読む前から知ってたので、表紙の感じでは全然有りだなと思って買ったんですが読んでみたら余りの乙女な子犬っぷりにこれはないなととても違和感がありました(笑)
ところでこんな真面目で純朴青年が、会社でも時々って答えたのに目玉剥いてしまいました(笑)なのにお守りにもらったハンカチ、変な事に使うなよって言われて意味通じなかったり。キャラが読めない。
何気に誤字が多かった気がします。応酬→欧州はなんで欧州?と一瞬考えてしまった。文章が若干周りくどくてぼけっと読んでたら何言ってるかさっぱり判らなかったりします(笑)多分波長が合わないんだろうな。真面目に読んでも飲み込めない部分も。
この表紙は本当、インパクト凄いですよね。個人的には口絵の感じの塗りで表紙もだったら良かったのですが、こっちのが目は引くなと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BL小説
感想投稿日 : 2012年7月19日
読了日 : 2012年7月19日
本棚登録日 : 2012年7月19日

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