刑事マルティン・ベックシリーズ第7作。 銃剣で腹部を刺され、喉を切り裂かれて殺されたのは、主任警部ニーマンだった。コルベリによれば「唾棄すべき男」。 警官としては市民にも部下にも酷薄な振る舞いに及び恨みも多く買っていたが、家庭では良き夫で父という一面も持っていた。 ベックとルンは睡眠不足と闘いながら、ニーマンに恨みを抱く人物を探し始めた。
警察組織という存在が持つ、陰の部分に焦点を当てた作品。 1970年代初めのスウェーデンが抱えていた社会問題が浮き彫りにされる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2022年1月9日
- 読了日 : 2022年1月6日
- 本棚登録日 : 2022年1月5日
みんなの感想をみる