映画を観ること自体も楽しいけれど、映画についての話を読むこともおもしろい。
わたしは批評がけっこう好きで、良い映画とはなんだろうという問題についてあれこれ見聞きしたりするのだが、自分ある作品について評価付けしてみようとすると「う〜ん」となってしまう。
この本はそんなわたしにひとつの評価軸を与えてくれたと思う。それは映画の「らしさ」にこだわるべきでない、という視点だ。
わたしたちは映画を観ていて、「そんな都合のいいことある?」なんて考えたりするけれど、それはちょっとマジメすぎる観かただ。どうしてそんな都合の良いことになっているかの説明を挟むことよりも、作品の緊張感をキープすることを重視した結果が生んだ疑問なのだ。もちろん、優れた作品はそんな疑問を抱かせるヒマを与えないものなのだが。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年10月14日
- 読了日 : 2012年10月14日
- 本棚登録日 : 2012年10月14日
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