病気になったことを機に漫画家になることを決意し、北海道から東京へと上京した著者。
「人間いつ死ぬかわからないからこれからは好きなことをして生きていこう」
1年後、ひとりで過ごす経験値ばかり積み、気づけば友だちがいない…こ、これはマズい!と友だちづくりへの行動を起こす…そんなコミックエッセイ。
面白かった。
絵は好みではないし、話題書だけれど楽しめるかなぁとちょっと心配しながら読み始めたんだけれど、面白かった。
「私は自分が嫌いで、人嫌いです。他人に興味をもてないのです。」
コラムでそう述べている中川さん。
でも、倒れた酔っ払いのおじさんを起こしてあげる優しさもあるし、新しい場所へ飛び込んで他人と触れ合う努力ができる。
おじさんを助けたことは優しさでも何でもなく当たり前のことかもしれない、けれど、その時居合わせた人々は皆見て見ぬふり。
その中で動くことができたということ。
人づきあいが得意でないひとが知らないひとへ話しかけることは勇気が必要で、そのことが何よりも中川さんの勇敢さを証明しているんじゃないだろうか。
根っこに失敗もなんだかんだ楽しめる好奇心があるのかなと思わされる。
色んなところで発揮している行動力がすごいと思った。
そういった活動とともに描かれた、隣人B氏との交流。
これは両想いっていうわけでもなさそうなんだけれど、この交流はこれからの友だちづくりへの大きな糧になったんだろうな。
世界を変えるのは自分の一歩!
そう強く感じる1冊でした。
- 感想投稿日 : 2019年5月20日
- 読了日 : 2013年8月2日
- 本棚登録日 : 2013年8月2日
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