【Amazon.co.jp 限定】教養として学んでおきたいビートルズ(特典PDF「ビートルズ『アルバム&ベスト盤』全紹介」付き) (マイナビ新書)

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  • マイナビ出版 (2020年6月24日発売)
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感想 : 10

ビートルズは実働僅か7年ほどで、解散時でも全員20代であった。しかし今でも世界的に影響力を持っている。しかし彼らの成功はブライアン・エプスタインとジョージ・マーティンがいたからこそである。エプスタインは大きなレコード屋の経営者という認識ではいけない。当時のイギリスのレコード屋は世界の音楽発信基地的な場所であった。またいまだ階級社会が根深く残り、話し言葉・身なり作法から聞く音楽に至るまで明確に分かれていたという。当時のリバプールには殆どいなかった、上品な身なりと完璧なアクセントを使う洗練されたエプスタイン(ビビアン・リーなどを輩出したロンドンの演劇学校RADAにも学んだという)がマネージャーとなったことが、ビートルズ各人の親族らを信頼させ、都会的となり、EMIと契約でき、マーティンと出会うという結果になったのだろう。その他時代背景とか地理的要因とか、あの4人が近所に住んでいたとか、実に様々な事象が運命的に重なって生まれたのがビートルズなのであるとのこと。歴史には往々にして偶然というか必然というか、この様な事が起こるものだ。(幕末から維新までも同様だろう)ミュージックシーンにおけるビートルズの意義を感じる。
彼らが解散して50年が経つが、全く色あせない音楽は素晴らしいの一言である。

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感想投稿日 : 2020年12月26日
読了日 : 2020年12月7日
本棚登録日 : 2020年12月5日

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