江戸時代町奉行所裏方事件帖8冊目
前巻で現場周りになったと思ったら、裏方に必須の人材と請われて戻って元通りの巻。
普通になら裏方になってしまうところ、人情を通しながら事件出来事に整理をつけて、解決にもっていく話運びが何とも見事。
今回は、例繰方にもどって元通りということもあってか、紋藏の私事が結構深く関わるようになって、子供と養い子計4名の将来が決まっていく。子が優秀で、行き先がそれぞれあって良かったというものではあるが、送り出す親の複雑なところも出ていて、それぞれ面白い。
そのなかで、一番気に入ったものをあげようと思うと「どうして九両三分二朱だろうか。
あと、この巻通して敵役として出てきた黒川さん。
紋蔵さんが通す義理人情の反対を行く人で、やきもきさせられたりしましたが、もう退場なのかな。
紋蔵の周りもいろいろ片づいてしまったのだけど、それはまた人間関係が広がったことでもあり、今後どのように展開するか、また楽しみです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文庫(小説)
- 感想投稿日 : 2010年8月29日
- 読了日 : 2010年8月29日
- 本棚登録日 : 2010年8月29日
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