情動はこうしてつくられる──脳の隠れた働きと構成主義的情動理論

  • 紀伊國屋書店 (2019年10月31日発売)
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感想 : 26

脳の予測する能力と身体予算の管理という機能に着目し。(今や忘れ去れれつつある)ピアジェ のシェマの理論を拡張してまとめたイメージの理論でした。魅力的ではあるものの全体的に繰り返しが多く読みにくくてちょっと疲れた。


訳者があとがきで触れている『啓蒙の弁証法』は、啓蒙の問題点についての指摘である以上に「弁証法」の欠陥についての指摘であって、アンチテーゼとしての「野蛮」(本書解説ではフェイクニュースなど)といった反発が出てくるのは当然の成り行きであって、嘆いても仕方のないことだとおもうし、それを「コントロールしよう」と考えることこそ「理性」であり「野蛮」に他ならないと思うのだけど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月8日
読了日 : 2021年10月8日
本棚登録日 : 2021年9月27日

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