動物と人間がかかる病気の共通点について書かれた一冊。しっかりとした内容だがユーモアもあって読みやすい。
あらゆる「病」が祖先から受け継がれてきた、という当たり前ではあるがなかなか認識しづらい事実が、数多い実例を交えて説明されている。
動物たちも失神するし、肥満にもなるし拒食症にもなる。著者は人間の医者なので主に動物のことばかり考えているわけではないのでローレンツ直系みたいな内容ではないが、その辺りはなかなか面白く感じた。
「なぜ失神する(という機能)があらゆる生物に存在し、淘汰されずに残されてきたのか」という疑問は「人はなぜ失神するのか」という問いかけと同様であり、これら機能の説明がされていく過程は興味深い。
今年読んだ本の中でも圧倒的におもしろかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年8月30日
- 読了日 : 2018年8月30日
- 本棚登録日 : 2018年8月11日
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