吉田さんが新しいことに挑戦した感じがする作品だった。猿蟹合戦ってどんな話だったか、臼に潰されるというラスト以外思い出せず、読了後に調べてしまった。後半の盛り上がりに主軸を置くなら前半をもっとテンポよくした方がよかったのではないか、と思っていたのだけれど、不遇な境遇に苦しめられてきた人たちにとってのひとつの解放があの選挙だったなら、前半を丁寧に描いたのはそれでよかったのかな、という気もする。群像劇が好きなので、合戦に参加した人たちはそれぞれ大切な人のそばで穏やかな人生を得ることができてよかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ドラマ
- 感想投稿日 : 2018年11月8日
- 読了日 : 2018年11月8日
- 本棚登録日 : 2018年10月24日
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