謎の1セント硬貨――真実は細部に宿る in USA (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2012年2月15日発売)
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感想 : 10
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「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」――このことわざを地で行く話が満載です。

著者は、女性宇宙飛行士の向井千秋さんの旦那さん。奥さんがヒューストンで訓練をしている関係で、何度もアメリカを訪れ、全米各地を旅行・ドライブします。この本には、ご一緒に経験されたこと、アメリカについて考えさせられたことなどをいろいろ語っておられます。

そんな中、疑問点があれば質問せずにはいられない性質のようで、帰国後に調べても分からなかったことを、直接メールして聞いちゃいます。構成はこの関係者とのやりとりがメイン。ご自身の考察や調査の過程、見ず知らずの人とのメールの内容などが、面白くまとめられています。

読みやすく、ためになる。また、自分もアメリカを旅した気分にさせてくれるエッセイの数々でした。中でも1ペニー、ポパイ、マクドナルドのエピソードがいいなあ。いつか私も同じ場所を、同じくクルマで訪れてみたいと思いました。もちろんスチール・ペニーを潜ませてね。

旅行しながら読むといいでしょう。さくっと終わり、読後感も爽やか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・エッセイ
感想投稿日 : 2012年6月9日
読了日 : 2012年6月9日
本棚登録日 : 2012年6月9日

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